編著者 | 小島勇人(川崎市選挙管理アドバイザー/市町村職員中央研修所(市町村アカデミー)客員教授 |
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発行所 | 国政情報センター |
定価 | 3,080円:本体+税10%(送料別途) |
ISBN | 978-4-87760-245-1 |
発行日 | 2014年4月30日発売 |
判型 | A5判 |
頁数 | 195頁 |
内容
川崎市選挙管理アドバイザー
市町村職員中央研究所(市町村アカデミー)客員教授
小島勇人 監修
130以上の事例を抜粋して編集!
過去10年間の管理執行上問題となった主な約130事例を抜粋して掲載。
その概要から事件が起きた理由、そして実際の対処までを分かりやすく編纂。
投票、開票、速報等、管理事務のジャンル毎にまとめ、事件に対応する関係法令も掲載。
目次
巻頭章
啓発関係
投票所入場券関係
投票関係
開票関係
選挙公営関係
速報関係
選挙犯罪関係
その他
監修にあたり
選挙管理事務は、正確に瑕疵なく執行されなければなりません。
しかし、実際は選挙のたびにさまざまなミスが発生し、その都度注意喚起がなされているにもかかわらず、減少するどころか増加している現状です。
近年、選挙制度の多様化、また不在者投票や期日前投票の制度が一般に浸透し、利用者が毎回の選挙で増加し続けているなどにより選挙管理事務は増々複雑になってきています。
また、それぞれの自治体で選挙が行われるのは一年に一回あるかどうかで、場合によっては選挙管理委員会事務局に在任中、一度も選挙を経験しないまま異動する職員もいます。加えて、熟練した年長者が退職していくこと、職員の異動サイクルが早くなっていること、経費削減などのため他部署との兼務になっていることなど、職員が選挙管理事務に熟達しにくいという状況にあるのは確かでしょう。
しかし、だからといってミスをしてよいということではありません。
選挙の執行は、完璧でなければならないのです。なぜなら、少しでも瑕疵があれば、選挙人の皆さんが投票した貴重な一票を無駄にしてしまうおそれがあるからです。選挙管理委員会の使命とは、国政や市政、県政などに対し、一票という有権者の声を届けることにあります。この使命を果たすためには、どんな小さなミスも絶対に許されないのです。
いつまでもミスをくり返しているようでは、選挙に対する有権者の信頼が失墜してしまうのではないかと懸念されます。
選挙管理事務に携わる者たちは皆、まず事務の原点に立ち返り、「正確で瑕疵のない選挙管理事務の執行」を志さなければなりません。本書は、決して対岸の火事を掲載したものではありません。これらの事例を他山の石として、正確で瑕疵のない執行の“小さいけれども大きな一歩”につながり、選挙管理事務を担う皆さんのより信頼される選挙執行のための一助とされれば幸いです。
平成26 年春
小島 勇人
川崎市選挙管理アドバイザー
市町村職員中央研修所(市町村アカデミー)客員教授