共著 | 黒岩祐治 大谷泰夫 |
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発行所 | 国政情報センター |
定価 | 1,078円:本体+税10%(送料別途) |
ISBN | 978-4-87760-279-6 |
発行日 | 2018年5月16日発売 |
判型 | A5判 |
頁数 | 98頁 |
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内容
人生100年時代をむかえ、充実した人生を笑顔でおくるためには、心身の状態を「健康か」「病気か」の二つに分けるこれまでの考え方ではなく、全く新しい健康観が必要とされています。それが『未病』です。本書はこの「未病」という「新しい健康観」を正確に、分かりやすく理解して頂くためのオフィシャルテキストです。
神奈川県知事 黒岩祐治 「はじめに」より抜粋
「未病」は健康と病気の間のグラデーションの連続的変化を意味するものとすると、すべての説明がつくように思えたのです。グラデーションモデルで人間の心身の状況をとらえようという発想は、ある種の革命的な変革をもたらしました。また、それだからこそ、新しい産業の可能性が一気に広がりました。今、確実に変革の波が起きつつあるのです。
目次
はじめに
第1章 「未病」という新しい健康観
概論~「未病」とこれからのヘルスケア
1.「未病」とは何か?
●グローバル規模で進む「超高齢化」
●人生100年時代~求められる人生モデルの変換
●社会を変える「未病」という考え方
●「未病」から広がる様々なイメージ
●「未病」がカバーする領域
●新時代のヘルスケア
●「未病」による新しい政策潮流とパラダイムシフト
~行政依存からの脱却
●健康・医療戦略としての「未病」
●「未病」を考える際のキーポイント
●未病コンセプトがもたらす効果
2.「未病」の改善には何が必要か?
●「未病」を改善する3つの取り組み(食・運動・社会参加)
●未病改善のプレイヤー~自立した個人と企業
●今後の検討課題
第2章 未病先進地・神奈川県の取り組み
概論~「未病の改善」と「最先端医療・最新技術の追求」
1.未病改善による超高齢社会への挑戦
●高齢化の先進地・神奈川県の現状
●予測できる2つの未来① ~懸念される未来
●予測できる2つの未来② ~あるべき未来
●未病政策の重点領域
●未病改善への取り組み例① マイME-BYOカルテ
●未病改善への取り組み例② 電子母子手帳
2.未病産業の創出
●未病産業研究会の設立
●ME-BYO BRAND
●CHO構想
3.「未病」に関する研究の深化と人材育成
●「未病」の科学的エビデンスの確立
●神奈川ME-BYOリビングラボ
●ヘルスケア・ロボットの産業化促進
●ヘルスイノベーションスクール
4.世界に広がる未病コンセプト
●ME-BYOサミット
●WHOとの連携
●グローバル展開
●グローバル戦略としての「未病」
第3章 参考資料
著者紹介
●黒岩祐治(くろいわ・ゆうじ) 神奈川県知事
1954年神戸市出身。1980年早稲田大学政経学部卒業後、(株)フジテレビジョン入社。「FNNスーパータイム」「(新)報道2001」のキャスターを21年間務める。キャンペーン報道で救急救命士法成立に貢献し、放送文化基金賞等を受賞。退社後、国際医療福祉大学大学院教授等を経て、2011年神奈川県知事に就任。現在2期目を務める。
●大谷泰夫(おおたに・やすお) 神奈川県立保健福祉大学理事長
1953年生まれ。1976年厚生省に入省。厚生労働省大臣官房長、厚生労働省医政局長、厚生労働審議官などを務める。2014年から16年に内閣官房参与、15年から17年まで国立研究開発法人 日本医療研究開発機構理事など要職を歴任、本年4月に現職に就任。「未病」の考え方の推進や、健康関連産業の発展に尽力する。現在は神奈川県顧問、日本保育協会、日本健康生活推進協会にて理事長。